2009年5月30日土曜日

ルール違反のルール?その2

話を一つ目に戻しましょう・・

練習用クラブをバッグに入れたまま
競技に参加することはルール違反になるか?


これは、先月の予選を伴う競技での出来事でして、
ある方の一言が気になっていたんです。

OOさんのキャディーバッグには練習場で
使っていた練習道具が入っていたけど
ルール上どうなんだろうね~?


私も、それを指摘した方もルール違反に

なるかも知れないという程度の知識しか

ありませんでした。

研修会の当日、コースに来てらしたその方が、

「ノリさん、この間の練習道具の一件だけど

ルール違反だと判明したよ」と教えてくれたんです。

でも、次のような二つの疑問が出てしまったので、

研修会後のルール研究会?に質問として出して

みたという分けなんです。

その疑問というのは、

練習道具と言っても、大きく二つある。
実際にボールを打てるものと打てないものの
二つに大別される。


前者は一見普通のクラブだけど重量が妙に

重かったり、メディカス?でしたっけシャフトが

折れる構造になっているもの、これらが

代表と言えるかな?

後者は、ヘナヘナシャフトがついているもので、

ヘッドがあるモノと無いモノ。ヘッドと言っても

樹脂製か何かで単なる錘?がついてるもの。

練習道具を持ち歩いていた方はこのクラブでした。

ヘナヘナシャフトが黄色で黒い四角っぽい

樹脂製のヘッドがついてるやつです。

もう一つの疑問が、

その練習道具が15本目のクラブに
なってしまうのか、あるいは14本以内に
納まってるのか


その場合の解釈は?・・・です。

この二つの組み合わせに言及した

裁定は見つけられませんでしたが、

こんな問答がありました。

4-4a/7  練習用の加重クラブを1本
余分に持ち運ぶ

質問: そのラウンドのために選んだ14本の
クラブに加えてプレーヤーが重くしてある練習用
のクラブを1本余分に持ち運ぶことは
認められるか

回答: 認められない。しかし、その練習用の
クラブが規則4-1に適合したものであれば、
プレーヤーが選定する14本のクラブの中の
1本として持ち運ぶは支障ない(例えば、適度に
重くしたドライバーヘッドは慣性モーメントの
制限に違反する可能性がある-付属規則参


15本目なら違反、14本以内でもクラブの規則に

反していなければ違反ではないということでした。

クラブとは言えない、あのヘナヘナシャフト付
もクラブとしての本数に入るのかしら?
傘などと同じ携行品とはみなされないのだろうか?


ご存じの方入らしたらお教え下さい。

・・・・

もし、15本目のクラブということだとしたら
、不使用宣言をすれば問題ない?


書いてありました。

超過クラブの不使用宣言

4-4c/1 ラウンドのスタート前に不使用宣言した
クラブを、ゴルフカートに積んで持ち運ぶ

回答: 14本を超えるクラブを持ってラウンドを
始めたことに対し、罰を受けることになる。
規則4-4cはラウンドのスタート後に反則を発見した
ときは直ちに超過クラブの不使用宣言を行うべき
ことを定めたものであり、ラウンド前に不使用
宣言をした超過クラブを、ラウンド中、持ち運ぶ
ことを認めるものではない。


私、不使用宣言を拡大解釈してしまっていました。

勉強になりました。

もっと勉強になったことがありました。

それがルールとして認められないルール??

次回にお伝えします。

2009年5月29日金曜日

ルール違反のルール?・・

もうすぐ5月も終わる・・・・

何て早いんだろう

・・・・・

今月の研修会で「確認まな板?」

にのせられたルールが

二つありました。

一つ目は、

練習用クラブをバッグに入れたまま
競技に参加することはルール違反になるか?


二つ目は、

正しく「暫定球宣言」をしないまま、正に打とうと
している同伴競技者に「暫定球宣言」をしていない旨
伝えることはアドバイスになるのか?」


「ルールではこれこれの理由でルール違反に

なります、あるいは、なりません!」と明言された方

はいませんでした。

司会進行役のA藤さん、

「ノリさん、この件について調べて来てよ!」

どうして、私に振るかな~?

そうか!質問したのが私だから?!

それじゃ~、質問する人いなくなっちゃうじゃ~

ないの?結論が出ないから質問してみたのにね~。

・・・・・・・

暫定球宣言については、

疑問を持ったのは、石川遼くんの

「暫定球を打つ」という正式な宣言を

しないまま暫定球を打ち、2打目地点で

同伴プレーヤーの細川プロの

「暫定球宣言した?」の言葉で一球目がセーフ

だったものの、暫定球がインプレーのボールに

なり4打目を打つことになってしまった、あの一件。

疑問に思ったのは、こういうことだったんです。

細川プロは、遼くんが暫定球宣言のないまま

ティーショットを打ったことを知っていました。

どうして打つ直前に「ちょっと待って!」と言わなかった

のかしら?

その一瞬に言葉が出なかったとしたら・・・・・

どうして2打目地点で言ったんだろう?

細川プロをトーナメント観戦で見たことが

あります。練習場で仲間と話しながら・・・

とっても穏やかで優しそうな人柄という

印象がありました。・・・・

ティーショットで言いそびれたのなら

2打目地点でも言わないだろうな~と

思ったんです、はじめは。

だって、言ったかどうかも、何も

聞いていなかった、とすれば

済んでしまう?・・・

細川プロが、

「しめしめこれで遼くん2つ損をした」と

考える人には思えなかったんです。

で、2打目地点で言わざるを得なくなったのは、

やっぱり遼くんの将来のためにもここで・・・・

それと、知っていて指摘しないという事で自分に

お咎めがあるかも知れない・・・・・・・

暫定球宣言しないまま打とうとするプレーヤーに対して

「ちょっと待って・・・」というタイミングは取れるのに?

と考えています。では、どうしてそんなお人柄と自分が

思っている細川プロがその時言わなかったのか?

もしかして、アドバイスになるかも知れない?

と細川プロが考えたとすれば、

「自分にも、遼くんにもツーペナルティーが」

・・・・・・

という風に考えられないだろうか?

事実、「ちょっと待って・・・」がアドバイスになり、

2打目地点では、それをしないまま打ったことは

その場にいたであろう競技委員やギャラリーも気付いてる

筈、細川プロは言わないわけにはいかなかった・・・・・

とすれば、何の問題もないんですけど、

考え過ぎかも知れないけど、疑問に思ってしまった

もんですから・・・・

裁定集を調べてみました。

ピッタリの事例はありませんでしたが、

出ベソのボールを打とうとしている
プレーヤーに、出ベソであることを告げることは
アドバイスになるか?


という裁定が載っていました。

それによると・・・・・・











回答
規則上「アドバイス」とは
(1)プレー上の決断
(2)クラブの選択
(3)ストロークの方法
に影響を与えるような助言や示唆をいいます。
規則や距離、周知のことについての情報は
アドバイスではありません。(定義3参照)
従って、質問のケースは規則の情報であり
アドバイスではないので罰は
ありません。以下略


とありました。

多分、細川プロが「ちょっと待って遼くん・・・・」

とやってもアドバイスにはならなかったと

思うのですが・・・・・・・・。

ハッキリしたことは、出ベソを知らせることは

アドバイスではないことが、確認されました。

堂々と教えてあげましょう。

タイトルの「ルール違反のルール」に言及

出来ませんでした。

あるんですね~、ルールとして

認められないルールというのが・・・

練習道具・・・については、次回ということで。