パソコンの脇に本棚があります。
夏坂健氏の著書が十数冊並んでいます。
今回のパッティングの「距離感の掴み方」を
探る作業は大変面白かった!
はっ?夏坂健氏はパッティングについてどんな紹介を
しているだろうか?と思い立った。調べてみた。
タイトル「だからゴルフはやめられない」
の中で、「スリーパットをしない練習法」という下りがありました。
こんな書き出しではじまります。
ジョージ・ローという名の、地味なプロがいた。
彼は自分でこう言い歩いた。
「おそらく、おれは世界一パッティングの
うまい男だろう」
本人が吹聴するぐらいだから、相当うまかったに
違いない。
・・・・・・・
「いくら頑張っても、飛距離は持って生まれたものだ。
いつまでも奥歯をすり減らして、ないものねだり
の飛距離に目くじら立てていないで、早く自分の
正しい距離を把握することが上達の近道」
ローは、いつもこう言ったあと、
「パッティングだけは、練習するほどうまくなる。
他のどんなショットと比べても、同じ練習時間なら、
進歩が顕著に現れるのがパッティングだ」
これが口ぐせだった。
事実、彼ぐらい練習グリーンに長時間滞在した人物
もマレだといわれる。
ゴルフ評論家のボビーサイモンがローの練習風景を
目撃したくだりがあります。
サイモンが仲間と1番ティーに向かう途中
練習グリーンでボールを転がすローの姿に気づき、
挨拶を交わした。
9ホール回ってインに向かう途中、同じ場所でパットに
耽っている彼を見て仲間と「まったく、熱心だなあ」と
感嘆の囁きを交わした。
インを終えて上がってくるとローは同じ姿勢で
パッティングを続けているではないか。
「疲れないかね?われわれは、きみが練習している
あいだに18ホール回ってきたよ」
ローは顔を上げて、おっとりした口調で答えた。
「パットで一番大事なことは、同じ姿勢で
何時間立っていても疲れない、その姿勢を
見つけることなんだ。30分で疲れるようなら、
必ず後半のゲームでパットが入らなくなる。
それは、どこかに悪い姿勢のクセがついて
しまい、疲れるに従ってクセが増幅される
ためなんだ。そう、1時間ほど同じ姿勢で立っ
ていられるようなら、その人は、かなりパッティ
ングがうまいといえる。2時間なら、名人に
近い腕の持ち主だろう」
・・・・・さらにこう続きます。
「それにしても、なぜショートパットばかり
練習するのかね?」の問いに
「私の場合、いつも1ヤードの短い距離を
重点的に練習する。
1ヤードに自信が持てればカップを中心として
直径2ヤードの大きな円の中にボールを入れ
るだけで、確実に2パットであがれることが
できるからだ。人によっては、ショートパット
の距離に差をつけて練習すべきだろうね。」
「たとえば?」
初心者のうちは、2ヤードばかり打つことだ。
カップを中心として2ヤードならば、直径4
ヤードの円になる。
この円を試しに白線で地面に描いて見給え。
おどろくほど大きな円だから。
ボールがどこにあろうと、その円の中に
入れるだけでいい。
上手な人ならば、私のように1ヤード前後に
しぼって、疲れない姿勢で忍耐強く
練習を重ねることだ。」
と、名人はパットの奥義をこのように伝授して
くれた。
他の著書も同様に勘、感を磨く練習以外に
上達の秘訣、奥義は見あたらない。
パッティングに関しては、距離感を掴むことから
始まりそれなくしては先へは進まないということ。
距離感を掴む方法はこの世に2つだけ存在する
ということが分かりました。
プロの100%と殆どのゴルファーが採用している
「勘」に磨きをかける方法と、
私が仕方なく採用した、「決め打ち」で
距離を打ち分ける方法です。
後者は11年前に完成していました。
歩測をするシングルさんたちを見ていて私と
同様の方法と思い込んでいました。
聞き取り調査の結果彼らも「勘」ベースだと
いうことが明らかとなりました。
そして、プロはこの方法はあり得ないとまで
断言していることに驚きました。
私だけに起こった出来事なのでしょうか?
極めて希な方法だということは、
どうも確かなようです。
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